胸打つ帰納

これに関係する本でいうと、野崎昭弘『詭弁論理学』(中央公論新社、1976年)を忘れていた。まあ正直な話、内容を理解できているとは言えないが、演繹的思考をかなり鍛えられる。
ところで、福岡伸一『生物と無生物のあいだ』(講談社、2007年)では、ロザリンド・フランクリンという化学者が、ひたすら実験を繰り返してデータと観察事実を積み重ねる「帰納的な」手法を、すばらしいものとして描いている。確かに、地道な作業を積み重ねる姿は胸を打つよな、と思った。
結局、帰納とか演繹って何なんでしょうかね。