建築の水まわり

大津市庁舎の保存要望 日本建築学会、歴史的価値高い : 京都新聞

 古い建築物をできるだけ残す、というのは美徳のひとつとして正しいと思う。大津市役所には実際に行ったことがあって、さすがに建築の素人に歴史的価値はわからないが、確かに感じのいい意匠ではあった。

しかし、トイレはだめだった。古い建物だからそれなりに古いトイレで、印象はよくなかった。ここに限らずだが、入ったトイレが汚かったり、和式便器しかなかったときの絶望感といったらもう。トイレや風呂、台所などの水まわりだけは、最新が最善だと思う。歴史的価値のあるトイレで用を足したい、と思う人はあまりいないだろう。

私は、巨大なショッピングモールがあちこちに作られることに否定的だが、それでもその価値を認めざるを得ないのは、新しいショッピングモールには最新のトイレがあるからだ。現在、大阪市営地下鉄はトイレのリニューアルを進めているらしい。いいことだと思う。公共の場のトイレは最新のものであるべきだ。

歴史的建造物に限らず、マンションなどでも、保存(現状維持)か建て替えかというときに、とりあえずトイレを一部だけでも最新式のものに改修して、それでもなお問題があるなら建て替えを考えるべきだと思う。