近江国庁跡

最近、足利健亮『地図から読む歴史』(講談社、2012年)を読んで、初めてその存在を知った。




なにがいいって、特に何もないところが素晴らしい。滋賀県大津市の観光課が力を入れて、わけのわからんハコモノを建てたり、名物として国府プリンを売り出したりせず(いまのところは)、昔この場所に国庁(国衙)があった、というだけなのがいい。
JR瀬田駅から国道1号線を歩いて大江4丁目の交叉点を左に曲がり、近江国庁跡を経て建部大社に行くという散歩コースが、一人でぼんやりするのには最適である。